ギヤのリワーク & スムージングマシン
スムージング加工は、歯車の凹凸や損傷を除去したり、平らにしたりするための独立した加工工程です(100%仕上げ)。
スムージングマシンのメイン構成はスムージング・ステーション1 および 2、インフィードとアウトフィードベルト、制御盤などとなります。
リワーク・ステーション:
ダイヤモンドでコーティングされたスムージングホイール(再加工ホイール)が回転して突起物を除去します。
このプロセスはノイズテストでワークピースの再加工、すなわち、高い変形力を加えることなく、歯の接触面の「傷」を除去するために特に適しています。
その後のブラッシング工程では、ワークピースが第2ステーション(従来の3輪スムージング用仕上げ)に送られる前に、ワークの表面が綺麗に仕上げます。
スムージング・ステーション:
スムージング・ステーションは、軸振動ユニットを備えた3つのスムージングホイール(3輪同時加工)で構成されています。交換が容易なスムージングホイールは、ワークピースの周囲に三角形に配置されています。
ワークピースの種類と要求に応じて、リワークとスムージングステーションは、共同で、または互いに独立して、運転することができます。原則として、最適な結果を得るためには、ワークピースを両方の加工工程で加工することをお勧めいたします。
特徴:
- フランクや歯の形状を変えることなく、0.2mmまでの歯の損傷を数秒で除去・縮小することができます。
- マンドレルフリーシステム - 低工具コスト
- 3方向スムージングホイールにより、特定のフランク面における"全歯接触 "が可能です。
- クラウン歯車および/または円錐歯車を効果よくスムージングするため、振動式スムージングホイールとワークピースガイドが採用しています。
- 異なるコンポーネントタイプへの変換が簡単に実現:
- スムージングホイールの交換
- 操作パネルからコンポーネントの選択
- グリッパー爪の交換(必要に応じて)
- クランピングボルトの交換(必要に応じて) - 最高切替時間: 15 min
- 振動モードを使用した場合も含めて数秒で歯面の損傷を除去または軽減することができるため、システム全体の効率が極めて高いです。
- ワークピースに対する作業条件の最適化:
- 接触力(スムージング圧力)、スムージング速度、スムージング時間及び振動周波数などの加工パラメータを無段階で設定できる
- オプションとして潤滑システム選択可能(乾式または湿式処理用)
- 振動モードはスイッチオン・オフが可能 - 機械制御に冷却潤滑の組み合わせを採用することで、長寿命でワークピースに優しい加工を実現します。
- 最小限の冷却・潤滑システム、高環境適合性を使用しているため、クーラントと潤滑剤の消費量が少なく抑えることができます。
- リードタイムが短い
- あらゆる生産ラインと簡単に連動させることができます。
測定結果の例
写真は、非常に凹凸のある損傷した表面に周波数が激しく変動していることを示しています – 回転時に強いノイズが発生しています。
再加工~不良品のワークピース分類
再加工が必要なパーツ
不良パーツ
加工後良品
結果
- 上記の状況を可能な限りに除去―すべての歯の「研磨された」表面
- 信号曲線の顕著的な平坦化処理
- 騒音挙動が大幅に改善される。滑らかな表面構造のため、部品の走行が格段にスムーズになる。
- 1回目のスムージング処理後にOKレベルに達した部品が高い割合を占めている。